こんにちは。管理人のキノです。
今回は2025年4月に読んだ本を紹介します。
4月の読了本

2月の読了本は22冊でした。ラインナップはこちら。
- 「女生徒」太宰治(立東舎)
- 「毒草師 QED Another Story」高田崇史(講談社)
- 「化学探偵Mr.キュリー6」喜多喜久(中央公論新社)
- 「新訳 サロメ」オスカー・ワイルド(KADOKAWA)
- 「サロメの断頭台」夕木春央(講談社)
- 「ぶたぶたの本屋さん」矢崎存美(光文社)
- 「遺跡発掘師は笑わない 悪路王の右手」桑原水菜(KADOKAWA)
- 「皇帝の薬膳妃 白虎の后と桜の恋慕」尾道理子(KADOKAWA)
- 「婚約迷走中 パンとスープとネコ日和」群ようこ(角川春樹事務所)
- 「カフネ」阿部暁子(講談社)
- 「化学探偵Mr.キュリー7」喜多喜久(中央公論新社)
- 「Anne’s House of Dreams」 L. M. Montgomery(Starfire)
- 「アガシラと黒塗りの村」小寺無人(産業編集センター)
- 「しあわせは食べて寝て待て1」水凪トリ(秋田書店)
- 「今日の人生3 いつもの場所で」益田ミリ(ミシマ社)
- 「お砂糖ひとさじで」松田青子(PHP研究所)
- 「おうちを楽しむマイルーティン 普通の日が愛おしくなる暮らしのヒント&とっておきレシピ100」toka(ワニブックス)
- 『JUST KEEP BUYING 自動的に富が増え続ける「お金」と「時間」の法則』ニック・マジューリ(ダイヤモンド社)
- 「ゴッホのあしあと」原田マハ(幻冬舎)
- 「ラノベ古事記 日本の建国と初国シラス物語」小野寺優(KADOKAWA)
- 「水中考古学 地球最後のフロンティア」佐々木ランディ(エクスナレッジ)
- 「心も体ももっと、ととのう 薬膳の食卓365日」川手鮎子(自由国民社)
次に、特に印象に残った本を3冊ピックアップして、ご紹介したいと思います。

今回紹介する3冊以外の感想も姉妹サイトBiblioCinemaに投稿しているので、よければ覗いてみてください。


特に印象に残った本3選


「しあわせは食べて寝て待て1」水凪トリ(秋田書店)


あらすじ
持ち込み後、即連載が決定した「しあわせは食べて寝て待て」。免疫系の病気を持っている麦巻さとこ。週4回のパート暮らし。お医者さんから「婚活でも」と勧められたけれど、さとこが決めたのは家賃の安い団地への引っ越し!面倒見の良すぎる大家・鈴さんとその息子・司との交流や、団地ののどかな時間に心身ともに癒やされて…。
引用元:版元ドットコム「しあわせは食べて寝て待て 1」水凪トリ(秋田書店)
ひとことレビュー
ドラマを観ておもしろかったので、コミックも読んでみました。さとこが自分に重なって見えて、共感の嵐でした。病気になって、無理をすることも頑張ることもできなくなって、そんな自分に気後れする。『分かる…!』と思いながら読みました。でも、読みながら、そんな自分でも縮こまらずに生きていいのかもと思えました。持病を抱えて生きている人におすすめしたい漫画です。
「カフネ」阿部暁子(講談社)
あらすじ
一緒に生きよう。あなたがいると、きっとおいしい。
やさしくも、せつない。この物語は、心にそっと寄り添ってくれる。最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。
実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。
引用元:版元ドットコム「カフネ」阿部暁子(講談社)
ひとことレビュー
【弟の死】【離婚】などのキーワードから、興味はありつつも、読んだら苦しくなる気がしてなかなか読めなかった本。本屋大賞も受賞したことだし…と意を決して読んでみました。読み始めると、意外と凪いだ気持ちで読めました。薫子と同年代だから、心情は分かり過ぎるくらいに理解できて、少し苦しい部分もありましたが…。人生には努力ではどうにもできないことがあって、それがどんなに理不尽で辛くても、受け入れて生きていくしかない。「そう、思い出した。私は不屈の意志で人生を切り開いてきた女、薫子だ。」そうやって、どん底に落ちても諦めずに自らの意志で人生を切り開いていく薫子がとても素敵でした。
「新訳 サロメ」オスカー・ワイルド(KADOKAWA)
あらすじ
日本初演から110年。私達は「本当のサロメ」に初めて出会う。
引用元:版元ドットコム「新訳 サロメ」オスカー・ワイルド(著), 河合祥一郎 (訳)(KADOKAWA)
――月夜の晩。エロド王に請(こ)われ、妖艶な踊りを披露したサロメ。王に求めた褒美は美しき預言者ヨカナーンの首だった。少女の激情を描き、男性同性愛の記号(モチーフ)を潜めることで、当時の西欧社会の抑圧を挑戦的に描いた本作は、実はワイルドの抵抗(レジスタンス)!? 仏語原文を忠実に読み解き、見過ごされてきた男達の意外な葛藤を示し、真のドラマ性を見事に新訳! ビアズリー画18点掲載。
ひとことレビュー
ワイルドの「サロメ」自体が読みたかったというより、原田マハさんの「サロメ」と夕木春央さんの「サロメの断頭台」を読みたいと思っていて、せっかくなら元ネタから…と思って手に取りました。(ですが、「サロメ」の原点は新約聖書だということを読み始めてから知りました。さすがにそこまで遡れないと思ったのですが、訳者あとがきで新約聖書の内容についても触れられていたのでありがたかったです。)概要は知っていたのですが…サロメ、なかなかとんでもない女でした。まさに狂気。ただ、元々戯曲として書かれたものなので、舞台形式で鑑賞した方がおもしろそうです。6月にMETライブビューイングで「サロメ」が上映されるので、観に行きたいと思います。
まとめ
今回は2025年4月に読んだ本をご紹介しました。
今月はいつもより多めの22冊でした。
本が読める程度に体調が悪かったので、読書がはかどる結果となりました。
2025年の目標冊数は200冊なので、目標達成できそうなペースになってきました。
とは言いつつも、無理なく楽しむのが1番なので、5月もマイペースに読書を楽しみたいと思います。



来月も【#今月の読了本】を投稿する予定なので、よければ読んでくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。